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100才のピアノ

先日の塩津村での展覧会、結局布のよしあしはあんまりわかりませんでした。興味が井崎さんの家具や小物にばっかり目がいってしまって、申し訳ない。それよりピアノコンサートが楽しかった。1800年代後半にドイツで作られたというフォルケンハウアーという工房のピアノ。現代のものとまったく違った少しくぐもった、どっしりした音。ショパンの英雄ポロネーズ、リストの愛の夢、とつづいてベートーベンの月光、これが本当に大作に聞こえたから不思議。演奏者の佐分利 弦さん(本名だそうです)のピアノに対するいたわりが感じられるとても好感の持てる演奏でした。古いピアノなのでここまでくるには大変だったようで、ピアノを調整してくれた方も見えていて、内部までみせてくれました。ふたを明けて弾いたショパンのノクターン遺作も良かった。トルコ行進曲がまたきっとモーツアルトはこんな音聞きながら作曲したんだなと思わせるような音色。最後にちょっと無理かなと思うけど弾いてみますとのことで、リストのラ・カンパネラ。派手な技巧を駆使した曲、ちょっとこのピアノに合うかなとも思いましたがとても気分良かった。充実した幸せな時間でした。
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by kinoie-aos | 2007-03-31 16:30 | 音楽好き
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